この記事のポイント
  • イクイノックス、アーモンドアイなど、GⅠを勝ったクラブの馬6頭の獲得賞金を、口数で割って1口あたりの分配金の目安を計算
  • 500口のイクイノックスは1口8万円の出資に対して約344万円、40口のジェンティルドンナは1口で約3,348万円
  • 出資額に対する倍率は、1口が安い500口のクラブの馬ほど大きい

一口馬主をしていると一度は考えるのが、「もしGⅠ馬に出資していたら、いくら戻ってきたのか」です。この記事では、GⅠを勝ったクラブの馬の実際の獲得賞金から、1口あたりの分配金の目安を計算しました。

計算のしかた

今週のレースのページと同じ条件で、次のように計算しています。

  • 獲得賞金の80%が馬主(クラブ)の取り分
  • そこからクラブ手数料として3%を差し引く
  • 残りを口数で割ったものが、1口あたりの分配金の目安

獲得賞金は現役時代の合計です。海外のレースの賞金は円に換算した額が含まれます。海外の賞金は国内と分け方が違うため、海外で大きく稼いだ馬ほど、実際の金額とのずれが大きくなります。

6頭の1口あたりの分配金

馬名1口あたりの分配金出資の何倍1口の出資口数獲得賞金クラブ
イクイノックス約344万円約43倍8万円50022億1,544万円シルク
アーモンドアイ約297万円約50倍6万円50019億1,526万円シルク
リスグラシュー約236万円約31倍7.5万円40012億1,720万円キャロット
エフフォーリア約151万円約22倍7万円4007億7,664万円キャロット
ジェンティルドンナ約3,348万円——4017億2,603万円サンデー
グランアレグリア約2,083万円約12倍175万円4010億7,381万円サンデー

ジェンティルドンナの募集価格は確認できなかったため、倍率は出していません。

イクイノックス(シルク・500口)

1口8万円、総額4,000万円で募集された馬です。GⅠを6勝し、獲得賞金は引退した時点でJRAの歴代1位の約22億円。1口あたりの分配金の目安は約344万円で、出資額の約43倍になります。

アーモンドアイ(シルク・500口)

1口6万円、総額3,000万円。GⅠを9勝し、獲得賞金は約19億円です。1口が6万円と安かったため、倍率は6頭の中で一番大きい約50倍になります。

リスグラシュー・エフフォーリア(キャロット・400口)

リスグラシューは1口7.5万円で、宝塚記念、オーストラリアのコックスプレート、有馬記念などを勝って約12億円。エフフォーリアは1口7万円で、3歳で皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念を勝ち、約7.8億円を稼ぎました。

ジェンティルドンナ・グランアレグリア(サンデー・40口)

40口のクラブは1口の出資が大きいぶん、分配金の金額もけた違いです。グランアレグリアは1口175万円の出資に対して、1口あたり約2,083万円。ジェンティルドンナは、三冠牝馬になってジャパンカップを連覇し、1口あたり約3,348万円の計算になります。

40口と500口でこんなに違う

金額で見ると40口のクラブの馬が大きく、倍率で見ると500口のクラブの馬が大きい、という結果になりました。

  • 40口:1口の出資は100万円を超えることも多いが、GⅠ馬に当たれば1口で数千万円の分配金
  • 400〜500口:1口数万円から出資できて、GⅠ馬なら出資額の数十倍

同じ馬を40口と400口で持った場合の比較は、40口と400口はどっちが得?で詳しく計算しています。

ポイント

ここに挙げたのは、毎年デビューする数千頭の中のほんの数頭です。多くのクラブの馬は、出資額を回収できずに引退します。

実際はここから引かれるもの

表の分配金は、賞金だけを見た目安です。実際の手取りは、ここからさらに減ります。

  • 維持費・保険料:出資金とは別に、現役の間は毎月かかる
  • クラブの月会費:出資している頭数に関係なく毎月かかる
  • 税金:分配金のうち利益にあたる部分に源泉徴収(20.42%)。詳しくは一口馬主の税金と確定申告

反対に、引退後に種牡馬や繁殖牝馬として売却されたときの代金が分配されることもあります。費用まで含めた損益は、損益シミュレーターで計算できます。

獲得賞金と募集価格は、Wikipediaの各馬の記事と、シルク・ホースクラブの公式サイトをもとにしています(2026年10月30日確認)。1口あたりの分配金は、この記事の計算方法による目安で、クラブが実際に支払った金額ではありません。

自分が出資を考えている馬の条件で、損益を計算してみましょう。

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