この記事のポイント
  • 出資馬には、原則として2歳の1月から、クラブがかける競走馬保険がある
  • 保険の額は、馬の年齢で変わる(シルクは2歳100%、3歳70%、4歳以上50%)
  • 運用が始まったあとは、馬が死んでも、出資金を払う義務はなくならない

一口馬主で、いちばん気になるのは「出資した馬がケガをしたり、死んでしまったらどうなるのか」ではないでしょうか。この記事では、クラブの公式サイトに書いてある保険と出資金のしくみを、順番に説明します。

しくみは、クラブや募集の年度で違います。シルクホースクラブとDMMバヌーシーの公式サイトを中心に、サンデーサラブレッドクラブ、広尾サラブレッド倶楽部の内容もあわせて紹介します。申し込む前に、必ず各馬の「契約締結前交付書面」で確認してください。

運用が始まる前に亡くなったとき

運用が始まる日は、原則として馬が2歳になる1月1日です。シルクホースクラブでは、この日より前に馬が死んだり、競走能力を失ったりして、運用できなくなったときは、契約をさかのぼって解除します。払い込んだ出資金は、出資した会員に返ってきます。

運用が始まったあとは

運用が始まったあとは、馬が死んだり、競走能力を失って廃用になったりしても、出資金を払う義務は、なくなりません(シルク)。出資金の一部は、次の保険でカバーされます。

ここに注意

保険金は、保険の加入額をもとに決まります。これまで払った出資金、月会費、維持費と同じ額になるとは限りません。一口馬主には、出資金が戻らないリスクがあります。リスクとデメリットの記事もあわせて読んでください。

競走馬保険のしくみ

クラブは、出資馬に競走馬保険をかけます。加入の時期と、保険の額、保険料の例は次のとおりです。

クラブ加入の時期保険の額保険料
シルクホースクラブ原則2歳の1月1日2歳は募集価格の100%、3歳は70%、4歳以上は50%。2歳GⅠ優勝馬や、3歳以上の平地重賞優勝馬は、馬齢に関係なく100%加入額の3.0%(2026年7月1日時点)。年1回、12月に請求
DMMバヌーシー2歳の1月から。毎年1月1日に1年間更新2歳は募集価格の100%、3歳は70%、4歳以上は50%。重賞優勝のあとは100%加入額の3.8%(目安)。年1回
サンデーサラブレッドクラブ2歳の1月から1年間2歳は募集価格の100%。3歳以降は、年齢で変わる加入額の3%。12月に払う
広尾サラブレッド倶楽部2歳時から2歳は競走馬出資金の100%2歳は競走馬出資金の3.2%。3歳はその70%、4歳は50%

保険の額は、馬が大きくなるほど下がります。馬が重賞に勝つと、保険の額が上がるクラブもあります。保険料は、馬が引退するまで、毎年かかります。

どんなときに、いくら支払われる?

シルクホースクラブの公式サイトにある、保険金の例です。額は、保険の加入額に対する割合です。

できごと支払われる額
事故や病気で死んだとき(獣医師が認めた安楽死を含む)加入額の100%
競走能力を失ったと診断されたとき加入額の20%
競走能力を失ったと診断された未出走の馬が、JRAの事故見舞金の条件に当てはまらないとき加入額の50%
病気やケガで、レースに出られないことが決まったとき加入額の20%
全身麻酔をする手術をしたとき手術代金相当額(加入額の3%まで)
初めて屈腱炎と診断されたとき加入額の5%(50万円まで)

DMMバヌーシーにも、似た内容の保険があります。屈腱炎は、初めて診断されたときだけで、再発は対象外です。

保険金は、どう分配される?

保険金は、出資した口数に応じて、会員に分配されます。サンデーサラブレッドクラブでは、保険会社から支払われた額を、口数に応じて分配します。事故見舞金や競走取り止め交付金は、受け取るたびに、翌月末に分配されます。馬が引退するときは、引退精算に、保険金や保険料の解約返戻金などが含まれます。くわしくは出資馬が引退したらどうなる?で説明しています。

DMMバヌーシーの公式サイトでは、保険金には源泉所得税がかかると説明されています。税金の考え方は、税金と確定申告で確認してください。

申し込む前に確認すること
  • 保険に加入する時期と、保険の額(馬齢ごとの割合)
  • 保険料の額と、請求される時期
  • 募集価格が低い馬は、保険に入らないことがある(DMMバヌーシー)

保険の内容は、シルクホースクラブの「出資と分配の仕組み」、DMMバヌーシーの競走馬保険のページ、サンデーサラブレッドクラブの入会案内と賞金等の分配方法、広尾サラブレッド倶楽部の必要費用のページをもとにしています(2026年10月31日確認)。

リスクもふまえて、費用の全体像を確認しましょう。

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