この記事のポイント
  • 血統表は、左が本馬、右にいくほど祖先。まず見るのは「父」「母」「母の父」の3つ
  • 血統からわかるのは、芝・ダート、距離などの「向き不向きの傾向」で、成績の保証ではない
  • 人気の種牡馬の子は、募集価格も高くなりやすい

募集馬のカタログには、必ず血統表が載っています。はじめて見ると、馬の名前が並んでいるだけで、何を見ればよいのかわかりません。この記事では、一口馬主の馬選びで最初に見る血統の見かたを、初心者向けに整理します。

血統からわかることは、あくまで傾向です。同じ血統でも、走る馬と走らない馬がいます。

血統表の読み方

血統表は、いちばん左に本馬、その右に父と母、さらに右に、父と母のそれぞれの親、というように、祖先を並べた表です。日本では、4代前や5代前まで載せることが多いです。

呼び方意味
父その馬の父親。種牡馬(しゅぼば)とも呼ぶ
母その馬の母親。繁殖牝馬とも呼ぶ
母の父(母父)母親の父親。「ははちち」と読む
きょうだい同じ母から生まれた馬。母が同じなら、父が違ってもきょうだいと呼ぶ

カタログで、まず見るのは「父」「母」「母の父」の3つです。それより先は、慣れてから見ても遅くありません。

実際の馬で見てみる

2026年10月31日のファンタジーステークスを勝った、ニクスルーナの血統です。

馬名ニクスルーナ(牝)
父ジャンダルム
母ルナベイル
母の父ハーツクライ

父のジャンダルムは、この勝利が産駒のJRA重賞初勝利でした。母の父のハーツクライは、サンデーサイレンスの子です。このように、父と母の父の名前を見れば、その馬がどんな血を引いているかのおおよそがわかります。このレースの過去の結果は、ファンタジーステークスの過去の結果にまとめています。

父を見る:芝・ダート、距離の傾向

父の産駒(子どもたち)の成績を見ると、次のような傾向がわかると言われます。

  • 芝とダートのどちらが得意か:産駒の勝ち星が、芝とダートのどちらに偏っているか
  • 短い距離と長い距離のどちらが得意か:産駒が勝っている距離の分布
  • 早く走り出すか、あとから伸びるか:2歳戦で勝つ産駒が多いか、3歳以降に勝つ産駒が多いか

種牡馬ごとの成績は、JRAの公式サイトや競馬の専門サイトで調べられます。気になる父の名前で、産駒の成績を一度見てみてください。POGで2歳の馬を探すときも、同じ見かたが役に立ちます。

母の父を見る

母の父は、馬の体格や、走る距離の適性に影響すると言われます。父が同じでも、母の父が違えば、タイプが変わることがあります。父と母の父の組み合わせで、「この父には、この母の父が合う」と言われる組み合わせもあります。ただ、確かな法則ではないので、「そういう見かたもある」くらいに考えるのがよいです。

よく出てくる言葉

  • 父系(サイアーライン):父、父の父、父の父の父…と、父方の祖先だけをたどった流れ。「サンデーサイレンス系」のように、祖先の名前で呼びます
  • 牝系(母系):母、母の母、母の母の母…と、母方の祖先をたどった流れ。活躍馬が多く出る牝系もあります
  • インブリード:血統表の中に、同じ祖先が2回以上出てくること。近い代に出てくるほど、その祖先の特徴が出やすいと言われます
  • 配合:どの父と、どの母をかけ合わせるか。クラブが募集する馬は、それぞれの牧場やクラブが考えた配合から生まれます

見る順番

  1. 父:産駒が、芝とダートのどちらで勝っているか調べる
  2. 母とそのきょうだい:母の成績と、兄や姉の成績を見る。くわしくは募集馬カタログの見方へ
  3. 母の父:父と合わせて、体格や距離のタイプを考える
  4. 価格:血統が人気の馬は、募集価格も高くなりやすい。予算に合うか確認する
ポイント

血統は、馬を選ぶときの手がかりの1つです。馬体、厩舎、価格とあわせて、全体で判断してください。全体の進め方は一口馬主の馬の選び方に、まとめています。

気になる馬の価格で、損益を計算してみましょう。

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