この記事のポイント
  • 馬を見る前に、1頭に使える総額(出資金+毎月の支払い)を決める
  • 見るのは「血統」「母ときょうだい」「生まれ月」「馬体」「厩舎」の5つ。全部が完璧な馬はいない
  • 目的が賞金か、長く楽しむことか、POGかで、重くみる項目が変わる

一口馬主の馬選びは、カタログを開いてすぐ始めるより、順番を決めてから見るほうが迷いません。この記事では、はじめての人が失敗しにくい進め方を、「予算」「見る5つのポイント」「目的別の考え方」の順に説明します。それぞれのポイントの細かい見方は、募集馬カタログの見方と血統の見方で説明しています。

この記事は、特定の馬やクラブへの出資をすすめるものではありません。馬の成績は、どの項目を見ても保証できません。

1. 先に予算を決める

馬を見る前に、1頭にいくらまで使えるかを決めます。かかるお金は、次の3つです。

  • 出資金:1口の金額 × 出資する口数
  • 月会費:クラブに毎月払うお金
  • 維持費:馬を預けて走らせる費用。クラブによって、毎月決まった額の場合と、毎月の実費の場合があります

1口の金額は、クラブによって大きく違います。出資金だけでなく、毎月の支払いも含めた総額で考えてください。クラブごとの金額はいくらから始められるかの記事に、並べてあります。使える範囲が決まったら、その範囲の馬だけを見ます。

2. 見る5つのポイント

見るものどこで見るかわかること
血統(父・母の父)カタログの血統表芝とダートのどちらに向くか、短い距離と長い距離のどちらが得意か、という傾向
母ときょうだい募集馬のページ母の競走成績と、兄や姉の成績。きょうだいが走っているかの目安
生まれ月募集馬の基本情報同じ年生まれの中での、体の成長の早さの目安
馬体写真・動画立ち姿のバランス、歩き方、体の大きさ
厩舎預託先の欄美浦(関東)と栗東(関西)のどちらか。走る競馬場の地域

どれか1つだけで決めるのはおすすめしません。たとえば血統がよくても、価格が予算を超える馬もあります。5つを順番に見て、「予算内で、気になる点が多い馬」を3〜5頭に絞ると、あとで比べやすくなります。

はじめての人へ

目が肥えるまでは、写真や動画を見て「応援したい」と思えるかも、大切な理由です。成績を保証する項目はないので、最後は自分が楽しめる馬を選ぶのが、長く続けるコツです。

3. 目的で、重くみる項目が変わる

賞金を狙いたい

1口あたりの取り分が大きいほうが、勝ったときの賞金も大きくなります。ただし、そのぶん出資金も大きくなります。口数が多いクラブの馬は1口の金額が小さいので、同じ予算で複数の馬に分けると、1頭がうまくいかなかったときの影響を小さくできます。

募集価格の高い馬が、必ず賞金を稼ぐわけではありません。「価格に見合う賞金を、どのくらい稼ぐ必要があるか」を、損益シミュレーターで確認してください。

長く楽しみたい

デビューから引退まで、毎月の支払いが続きます。月会費や維持費が、無理なく払える範囲かを重くみます。出資馬が引退したあとも月会費がかかるクラブがあります。費用の記事で、毎月かかるお金を確認してください。

POGも楽しみたい

POGは、2歳のデビューから翌年の日本ダービーまでの賞金で競う遊びです。この期間に結果が出やすい馬を探す考え方もあります。2016〜2025年の2歳GⅠと3歳春のGⅠ、80回の勝ち馬のうち46回は、一口馬主クラブの馬でした。クラブごとの勝利数は、POGで指名するならクラブの馬?にまとめています。

4. やりがちな失敗

  • 出資金だけで考える:毎月の月会費と維持費を入れると、総額はかなり大きくなります
  • 人気の馬だけに申し込む:人気の馬は抽選になることがあります。第2、第3希望まで考えておきます。抽選の仕組みは抽選・実績・母馬優先の記事で説明しています
  • きょうだいの成績だけで決める:きょうだいが活躍していても、その馬が同じように走るとは限りません
  • 1頭に全部をかける:勝ち上がれない馬が出る可能性は、どのクラブでも変わりません。リスクはリスクとデメリットの記事を読んでください

5. 申し込みまでの流れ

  1. 1頭に使える総額を決める
  2. その範囲の馬を、クラブのカタログや公式サイトで探す
  3. 5つのポイントを見て、3〜5頭に絞る
  4. 気になる順に、第1希望から第3希望まで決める
  5. クラブの募集の時期に合わせて申し込む

クラブごとの違いは、初心者におすすめのクラブとクラブ比較で確認できます。

気になる馬の価格で、いくら稼げば元が取れるか計算してみましょう。

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