この記事のポイント
  • セレクトセールは、日本競走馬協会が毎年7月に北海道のノーザンホースパークで開く、サラブレッドのせり市場です。第1回は1998年
  • 2026年は7月13日・14日の2日間で、落札総額は334億8400万円。1億円以上の落札馬は84頭でした
  • ダノンデサイルのように、ここで買われた馬から、のちのGⅠ馬が出ています。一口馬主クラブの募集とは別の、馬の入り口です

2026年の天皇賞(秋)を勝ったダノンデサイルは、セレクトセールで買われた馬です。ニュースでよく見る「1億円超え」の落札は、このせり市場のものです。セレクトセールがどんなセールで、一口馬主とどう関係するのかを、日本競走馬協会(JRHA)の公式の情報をもとにまとめました。

セレクトセールとは

日本競走馬協会が主催する、サラブレッドの「せり市場」です。せりは、買いたい人が値段を声に出して競り上げ、いちばん高い値をつけた人が買う売り方です。

  • 開催:例年7月、北海道のノーザンホースパークで行われます。第1回は1998年で、取引総額は50億円に迫りました
  • 2日間:2026年は、初日(7月13日)が1歳馬、2日目(7月14日)が当歳馬のセッションでした。当歳馬は、その年に生まれた子馬です
  • 特徴:JRHAは、従来は市場に出ることのなかった、良い血統の馬を出すことで、開かれた流通の体制をつくったと説明しています

近年の数字

開催2日間の落札総額1億円以上の落札馬1歳の最高価格当歳の最高価格
2026年(7月13〜14日)334億8400万円84頭4億2000万円4億1000万円
2025年(7月14〜15日)327億円86頭4億2000万円5億8000万円
2024年(7月8〜9日)289億1800万円64頭5億9000万円4億1000万円
2023年(7月10〜11日)281億4500万円—3億1000万円(2頭)5億2000万円

JRHAによると、2026年の1歳セッションは落札総額が176億6000万円で、過去最高でした。2日間の合計も、前年の記録を2.4%上回っています。2023年の「1億円以上の落札馬」の頭数は、1歳の28頭だけが書かれているため、表では「—」にしました。

価格は、せりで買い手がついた値段です。1頭ごとの価格や、税込か税別かは、JRHAのセール結果で確認してください。

セールで買われた馬たち

JRHAのサイトには、セレクトセールで取引された馬の活躍が、年表で載っています。最近の例です。

  • ダノンデサイル:2024年の東京優駿、2025年のドバイシーマクラシック。JRA賞の最優秀3歳牡馬にも選ばれています
  • フォーエバーヤング:2025年のサウジカップと、ブリーダーズカップクラシック
  • ジャスティンパレス:2023年の天皇賞(春)
  • サトノレーヴ:2025年と2026年の高松宮記念

ダノンデサイルは、2022年のセレクトセールの1歳市場で、ダノックスが1億3500万円(税別)で落札しました(Wikipediaによる)。2026年の天皇賞(秋)は、ダノンデサイルの記事にまとめています。

1億円の馬を、40口で割ると

仮に、4億2000万円の馬を40口に分けたら、1口は1,050万円です。400口なら、1口105万円です。実際のクラブの募集価格は、手数料などが加わるため、別になります。セレクトセールの高い価格は、クラブの1口とは別の世界の数字です。

一口馬主クラブの募集との違い

  • セレクトセール:買い手が、せりで馬を買う市場です。1頭の価格は、せりで決まります
  • クラブの募集:クラブの会員が、募集された馬に、口数を決めて申し込む仕組みです。価格は、募集の時点で決まっています

クラブの募集馬の見かたは募集馬カタログの見方、馬主の欄の見かたは出馬表の「馬主」の欄の見かたで説明しています。

セレクトセールの開催概要、結果、年表は、日本競走馬協会の「セレクトセールとは」によります(2026年11月1日確認)。ダノンデサイルの落札価格は、Wikipedia「ダノンデサイル」によります。

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