この記事のポイント
  • 斤量(負担重量)は、騎手と鞍などをあわせた、馬が背負う重さです。決め方は、馬齢重量・別定・定量・ハンデキャップの4つ
  • 2歳戦の馬齢重量は、10月から12月は牡馬56kg、牝馬55kg。GⅠは、定量または馬齢重量で行われます
  • ハンデ戦は、JRAのハンデキャップ作成委員が、出走予定馬ごとに重さを決めます。アルゼンチン共和国杯がその1つです

出馬表の「斤量」の欄には、55.0や58.0といった数字が並びます。この数字は、馬が背負う重さです。レースの種類によって、決め方が違います。JRAの「競馬のルール」をもとに、4つの決め方と、このサイトの記事に出てくるレースでの例をまとめました。

斤量(負担重量)とは

JRAでは、出走馬が背負う重さを「負担重量」と呼んでいます。騎手と、鞍などの総重量です。ふだん「斤量」と呼ばれているものと同じです。レースごとに、決め方が決められています。

4つの決め方

1. 馬齢重量

2歳と3歳の、同じ年齢の馬だけのレースで使います。年齢と性別で、重さが決まっています。

区分2歳(9月まで)2歳(10月から12月)3歳
牡馬・せん馬55kg56kg57kg
牝馬55kg55kg55kg

2. 別定

レースごとに、重さを決める基準があるレースです。基本の重さに、収得賞金や勝った回数などで、重さが増えたり、減ったりします。

3歳以上など、年齢の違う馬が走るレースでは、基本の重さは、5歳以上の牡馬・せん馬で、平地が58kgです。牝馬は、そこから2kg軽くなります。3歳馬と4歳馬は、月や距離によって、軽くなる重さが決まっています。オープンクラスなどの一部のレースは、個別に基本の重さが決められています。

3. 定量

別定のなかでも、馬の年齢と性別だけを基準にするレースです。JRAによると、GⅠは、定量または馬齢重量で行われます。

4. ハンデキャップ(ハンデ戦)

出走予定馬の実績や最近の状態などを考えて、各馬に勝つチャンスがあるように、重さを決めるレースです。JRAのハンデキャップ作成委員が、1頭ずつ重さを決めます。

今週のレースでの例

レース決め方登録・出走馬の斤量
天皇賞(秋)(11月1日)定量5歳以上の牡馬は58.0kg。牝馬のレガレイラは56.0kg。3歳牡馬のリアライズシリウスは56.0kg
京王杯2歳ステークス(11月7日)馬齢牡馬は56.0kg、牝馬のアテナブレイブは55.0kg(上の表の2歳・10月から12月のとおり)
みやこステークス(11月8日)別定登録時点で、5歳牡馬は58.0kgと57.0kgがいる。3歳牡馬と、牝馬のバスタードサフランは55.0kg
アルゼンチン共和国杯(11月8日)ハンデ斤量は、まだ発表されていません。出走馬が決まってから、JRAが発表します

天皇賞(秋)の牝馬の56.0kgは、5歳以上の牡馬より2kg軽くなっています。別定の基本の重さでも、牝馬は2kg軽くなります。みやこステークスは、同じ5歳の牡馬でも、58.0kgと57.0kgがいます。別定では、収得賞金や勝った回数で重さが増えたり、減ったりするので、その違いと考えられます。

見かたのポイント

  • 馬齢・定量のレース:牡馬と牝馬、年齢で、決まった重さになります。馬ごとの違いは、性別と年齢だけです
  • 別定のレース:収得賞金や勝利度数で、重さが増えたり、減ったりします。同じ年齢・性別でも、馬によって違います
  • ハンデ戦:実績や最近の状態を考えて、勝つチャンスがあるように、馬ごとに決められます。斤量は、出走馬が決まってから発表されるので、出馬表の確認は、そのあとにしましょう

南半球で7月1日から12月31日までに生まれた馬は、ハンデ戦以外の平地競走で、さらに軽くなる決まりもあります(JRAの表で、距離と月ごとに決められています)。

賞金のしくみは競走馬の賞金のしくみ、牝馬の斤量が軽いことは牝馬に出資するメリット・デメリットでも触れています。

負担重量の決め方と表は、JRAの「負担重量:競馬のルール」によります(2026年11月1日確認)。レースごとの斤量は、競馬ラボの出馬表・登録馬によります。

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