- 「未勝利」は、1着になったことも、重賞で2着になったこともない馬のこと。未勝利戦には、まだ走っていない馬も出られます
- 3歳以上の未勝利馬が、中央競馬の平地競走で3回連続して8着以内に入れないと、3回目の翌日から2か月間、平地競走に出られません
- 中央競馬の登録を抹消された馬の行き先は、馬主と調教師の話し合いで決まります。地方競馬への転出のほか、繁殖馬や乗馬になることもあります
一口馬主の出資馬が、なかなか勝てないとき。気になるのは、「このまま勝てなかったら、どうなるのか」です。JRAの公式の説明をもとに、未勝利馬のルールと、中央競馬の登録を抹消したあとのことを整理しました。
未勝利とは
JRAの競馬用語辞典では、次のどちらにもあてはまる馬を、未勝利馬としています。
- 出走して、第1着になったことがない
- 重賞競走で、第2着になったこともない
デビュー戦の新馬戦で勝てなかった馬は、未勝利戦に出ます。未勝利競走には、まだ出走したことのない「未出走」の馬も出られます。クラスの仕組みは、競走のクラス分けとはにまとめています。
3回連続で8着以内に入れないと、2か月は出られない
JRAには、「3走成績による平地競走の出走制限」があります。内容は次のとおりです。
| 対象の馬 | 3歳以上の未勝利馬 |
|---|---|
| 数えるレース | 2019年1月1日以降に出走した、中央競馬の平地競走 |
| 制限になる場合 | 3回連続して、8着以内の着順に入れなかったとき |
| 制限の内容 | 3回目のレースの翌日から数えて、2か月間、平地競走に出走できない |
| 回数に入れない場合 | 未出走馬として出走したとき、競走中止になったとき、裁決委員がやむを得ないと認めたときなど |
たとえば、3歳以上の未勝利馬が、9着、10着、12着と3回続けたら、3回目の翌日から2か月間は、平地競走には出られません。
3歳11月以降の未勝利馬が走れる競馬場
以前は、3歳の11月以降と4歳以上の未出走馬・未勝利馬は、中山・東京・京都・阪神の平地競走に出られませんでした。この制限は、2023年度までです。JRAによると、2024年度からは制限が解除され、すべての競馬場で出走できるようになりました。
ただし、一部のレースの条件では、いまも出られないものがあります。くわしくは、各開催の競馬番組で確認するよう、JRAは案内しています。
登録を抹消したあと、馬はどこへ行くのか
中央競馬の「競走馬登録」を抹消した馬は、JRAの施設(トレーニング・センター)から出ることになります。JRAの説明は次のとおりです。
- 抹消したあとの行き先は、馬主と調教師が話し合って決めます
- 行き先は、地方競馬へ転出する場合のほか、繁殖馬になる場合や、乗馬に転用される場合などがあります
中央から地方競馬に移る条件
地方競馬の主催者ごとに、条件は違います。JRAがあげている、主な条件は次のとおりです。
- 収得賞金の額が、一定額を超えていること(算入のしかたは、主催者ごとに違う)
- 年齢が、基準を超えていないこと
- 発走に関する処分や、鼻出血、タイムオーバーなどによる出走制限を受けた回数が、基準を超えていないこと
詳しい条件は、転出先の主催者に確認するよう、JRAは案内しています。
クラブの出資馬では、どうなるか
クラブの馬でも、JRAの出走制限と登録抹消のルールは同じです。登録を抹消したあとのお金の扱い(引退精算、維持費の余り、保険金など)は、クラブごとの規約で決まります。
- 引退のときに戻ってくるお金は、出資馬が引退したらどうなる?
- 引退後も月会費がかかるクラブがあることも、同じ記事の表で確認できます
- 未勝利のまま引退したときの損益は、40口と400口はどっちが得?で計算しています
- 勝てないリスクは、リスクとデメリットにまとめています
未勝利の定義はJRAの競馬用語辞典「未勝利」「新馬戦」、出走制限と登録抹消は、JRAの「よくあるお問い合わせ」の「5.競走(出走)」(Q5-8、Q5-13)と「7.競走馬登録の抹消」(Q7-1、Q7-2)によります(2026年11月2日確認)。
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