この記事のポイント
  • JRAが馬主に払う賞金は、1着から5着に出る「本賞」、6着以下の「出走奨励金」、出走するたびの「特別出走手当」などに分かれる
  • 2着から5着の本賞は、1着の40%・25%・15%・10%。2歳の新馬戦なら、1着780万円、2着312万円、5着78万円
  • 馬が走れば、負けても賞金は出る。ただし、クラブの会員に届く分配金は、ここから費用や税金を引いた額

一口馬主の分配金は、馬が稼いだ賞金から出ます。その賞金は、どう決まるのでしょうか。この記事では、JRAの公式サイト「賞金のしくみ」をもとに、着順ごとの賞金と、出走するだけでもらえるお金を説明します。

金額は、JRAの公式サイト(2026年10月31日確認)に書いてある、平地の2歳のレースの例です。2026年の重賞の賞金は、JRAが11月中旬に発表するまでわかりません。

賞金の種類

JRAには、すべてのレースに共通する賞金と、特定のレースだけに出る賞金があります。

賞金対象
本賞1着から5着の馬
出走奨励金6着から9着の馬(重賞と平地オープンは10着まで)
特別出走手当すべての出走馬
付加賞特別競走の1着から3着
内国産馬奨励賞など国産馬が上位に入ったとき

本賞:1着から5着

本賞の金額は、レースのクラスで決まります。2着から5着は、1着の40%・25%・15%・10%です。2歳の平地のレースで、1着の本賞は次のとおりです。

2歳のレース1着2着3着4着5着
新馬780万円312万円195万円117万円78万円
未勝利590万円236万円約148万円約89万円59万円
1勝クラス(一般競走)820万円328万円205万円123万円82万円
1勝クラス(特別競走)1,140万円456万円285万円171万円114万円
オープン(特別競走)1,700万円680万円425万円255万円170万円
リステッド競走1,800万円720万円450万円270万円180万円

2着から5着の金額は、1着の金額に割合をかけた計算値です。実際の交付額とは、端数が少し違うことがあります。

新馬戦と未勝利戦を比べると、新馬戦のほうが1着の賞金が190万円多くなっています。3歳になると、新馬戦は650万円、未勝利戦は590万円(春)です。

出走奨励金:6着以下

6着から9着の馬には、1着の本賞に決まった割合をかけた額が交付されます。

レースの種類6着7着8着9着10着
重賞と平地オープン8%7%6%4%2%
そのほかのレース8%7%6%4%なし

2歳の新馬戦(1着780万円)なら、6着で約62万円、9着で約31万円です。

ここに注意

1着の馬との差が大きすぎると、出走奨励金は出ません。2歳の新馬の芝1,400m以下では4秒、ダート1,400m以下では5秒が、基準です(重賞や平地オープンは対象外)。

特別出走手当:出走するだけで出る

出走した馬には、着順にかかわらず、1回につき55万円が交付されます。2歳馬のレースは、さらに5万円が加わって60万円です。3歳以上の芝1,800m以上のレースは、6万円(3歳は3万円)が加わります。

ただし、減額されることがあります。9着以下で、1着の馬との差が大きいと、半額になります。

そのほかの賞金

  • 付加賞:特別競走の1着から3着に、特別登録料の合計を7:2:1で分けて交付する
  • 内国産馬奨励賞:平地の1着から8着の国産馬に交付される。2歳の新馬と未勝利は、1着で200万円
  • 内国産牝馬奨励賞:新馬と未勝利で、国産の牝馬が1着から8着に入ったときに加わる。牝馬に出資するメリット・デメリットで説明しています
  • 馬主賞品:優勝した馬主に交付される。GⅠは450万円、GⅠ以外の重賞は220万円

会員に届く分配金との違い

ここまでの金額は、JRAが馬主に払う賞金です。一口馬主では、馬主はクラブ(法人)なので、賞金はいったんクラブに入ります。そこから、費用や税金を引いて、口数に応じて会員に分配されます。

  • 分配金には、源泉所得税が引かれる。年に1回の年次分配で精算される
  • サンデーサラブレッドクラブでは、進上金や営業者報酬が、賞金から差し引かれる
  • 奨励賞や手当が、分配の対象に含まれるかは、クラブごとの決まり

分配金の受け取りは分配金はいつ振り込まれる?、税金は税金と確定申告、儲かるかどうかは一口馬主は儲かる?で説明しています。

賞金の金額と割合は、JRAの公式サイト「賞金のしくみ:馬主の方へ」をもとにしています(2026年10月31日確認)。分配の決まりは、各クラブの公式サイトの案内によります。

賞金から、1口あたりの収入を計算してみましょう。

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